電気の素人がラズベリーパイとClaude Codeに挑戦中|3ヶ月後の自分に期待して
ラズベリーパイとClaude Codeを組み合わせたハードウェア開発に挑戦中。ソフトウェアエンジニアが電気回路の世界に踏み出した記録です。

最近、ラズベリーパイとClaude Codeを組み合わせたテストを繰り返しています。まだ本格的な実装段階ではなく、アイデアを形にするための企画を練っている段階です。しかし、この初期段階でも「AIって本当にコーディングしてくれるんだ」という実感が日に日に強くなっています。
ソフトウェアだけでは終わらない世界
ウェブ開発の場合、コードを書いてデプロイすればひとまず動きます。エラーが出ても画面上で確認できますし、修正もすぐにできます。しかし、ラズベリーパイやArduinoの世界は全く違います。
PythonやArduinoのコーディングについて、Claude Codeは本当に驚くほどしっかり対応してくれます。構文の説明はもちろん、GPIOの制御コードやセンサーの読み取りロジックまで、具体的なコードを提示してくれます。「こういう動作をさせたい」と伝えれば、必要なライブラリの導入方法から実装コードまで一貫して教えてくれるのです。
ただし、ここからが問題です。ソフトウェアのコーディングが完璧でも、それだけでは何も動きません。ラズベリーパイのGPIOピンに実際の配線をつなげなければなりません。そして、この「物理的な接続」こそが、ソフトウェア開発とハードウェア開発の決定的な違いだと痛感しています。
電線一本のミスが命取りになる緊張感
ウェブ開発でコードを間違えても、最悪の場合はアプリがクラッシュするだけです。データが消える可能性はありますが、物理的な危険はほぼありません。
しかし、ハードウェアの世界は違います。ピン番号を一つ間違えただけで、センサーが壊れる可能性があります。抵抗値の計算を誤れば、部品に過電流が流れて焼損します。最悪の場合、ラズベリーパイ本体が壊れることもあります。
だから、配線作業のたびに何度も確認します。GPIOのピン配置図を横に置き、コードで指定したピン番号と実際に差し込むピンが一致しているか、一本ずつ確認します。抵抗値は計算式と照らし合わせ、データシートで許容範囲内かどうかを確認します。この慎重さは、ウェブ開発では経験したことのない類のものです。
正直に申し上げますと、最初の頃はブレッドボードに配線するだけでも手が震えました。「この接続で本当に合っているのか」「逆に繋いでいないか」「ショートしていないか」——一つひとつの接続に神経を使う感覚は、キーボードでコードを打つのとは全く異なる種類の緊張感でした。
5Vの先にある220Vの恐怖
そして、さらに緊張感が増すのが、家庭用電源の制御です。
ラズベリーパイのGPIOは3.3Vまたは5Vの低電圧で動作します。この範囲であれば、万が一配線を間違えても、人体に危険が及ぶことはまずありません。せいぜい部品が壊れる程度です。
しかし、実際にモノを動かそうとすると、どうしても家庭用電源との接続が必要になる場面があります。韓国の家庭用電源は220Vです。日本の100Vと比べても倍以上の電圧であり、感電すれば重大な事故につながりかねません。
この220Vをラズベリーパイから制御するには、リレーモジュールを使います。リレーは、低電圧の信号で高電圧の回路をオン・オフできるスイッチのようなものです。ラズベリーパイのGPIOから3.3Vの信号を送り、リレーが動作して220Vの回路が切り替わります。理屈はシンプルですが、実際に220Vの配線を扱うとなると、電気を専門としていない私にとっては正直怖いです。
「本当にリレーで絶縁されているのか」「配線が緩んでいないか」「万が一漏電したらどうなるのか」——こうした不安が常に頭をよぎります。それでも、一つずつ安全を確認しながら進めています。リレーモジュールの仕様書を読み込み、許容電流と実際の負荷を照合し、念のためテスターで通電状態を確認してから電源を入れます。この手順を省略することは絶対にしません。
独学を支える5冊の本とAI
現在、この分野の基礎を固めるために5冊ほどの本を並行して読んでいます。ラズベリーパイの活用に関する書籍、電気回路の基礎を解説した書籍、そしてハードウェア製作に必要な実践的な電気の知識をまとめた書籍です。
これらの本を、それぞれ最低でも5回は読み返すつもりです。1回目はざっと全体像を把握し、2回目は重要な箇所にマーカーを引きながら読み、3回目以降は実際に手を動かしながら内容を確認します。この反復学習のスタイルが、私には一番合っていると感じています。本を一度読んだだけでは、表面的な理解しか得られません。何度も読み返し、そのたびに手を動かして実験することで、ようやく「自分の知識」として定着するのです。
そして、本だけでは解決できない疑問や、最新の情報についてはAIとYouTubeが強力な味方になってくれています。特にClaude Codeは、コーディングの質問だけでなく、回路設計の相談にも対応してくれます。「このセンサーに適した抵抗値は何Ωか」「リレーモジュールの接続方法を教えてほしい」といった具体的な質問に対して、根拠とともに回答してくれるのはありがたいです。
もちろん、AIの回答をそのまま鵜呑みにするわけにはいきません。特にハードウェアに関しては、間違った情報を基に配線すれば物理的な損害が発生します。だからこそ、AIの回答は必ず書籍やデータシートと照合します。この「AI+書籍+実験」の三本柱が、現在の私の学習スタイルです。
3ヶ月後の自分への投資
この学習ペースを続ければ、約3ヶ月後にはある程度一人で開発を進められるレベルに到達できるのではないかと考えています。
もちろん、3ヶ月で電気のプロになれるわけではありません。しかし、基本的な回路設計ができ、GPIOの制御に迷わず、リレーを使った高電圧制御も安全に行えるレベルには達したいと思っています。そのためには、毎日少しずつでも手を動かし続けることが重要です。
実は、ウェブ開発を始めた時も同じような道のりでした。最初は右も左もわからず、エラーメッセージを見ても何が問題なのか理解できませんでした。しかし、毎日コードを書き続け、エラーを一つずつ解決していくうちに、いつの間にか自分でアプリケーションを構築できるようになっていました。
ハードウェア開発も同じだと信じています。最初の恐怖心は、知識と経験の不足から来るものです。正しい知識を身につけ、安全な手順を体に叩き込めば、恐怖は自然と薄れていくはずです。
ソフトウェアとハードウェアの融合がもたらす可能性
ウェブ開発のスキルとハードウェア制御のスキル。この二つが組み合わさった時、実現できることの幅は一気に広がります。
例えば、センサーから取得したデータをリアルタイムでウェブダッシュボードに表示したり、スマートフォンから家電を遠隔操作したり、AIによる画像認識の結果に基づいてモーターを制御したりすることが可能になります。ソフトウェアだけ、あるいはハードウェアだけでは実現できないことが、両方のスキルを持つことで可能になるのです。
これは、プログラミング未経験からウェブ開発を学んだ私にとって、次のステップとして非常にワクワクする挑戦です。
もちろん、道のりは簡単ではありません。220Vの配線を扱う緊張感は今後もなくならないでしょう。しかし、正しい知識と慎重な姿勢があれば、電気の専門家でなくても安全にハードウェア開発に取り組めるはずです。
今はまだ基礎を固めている段階ですが、3ヶ月後にはこのブログで「こんなものを作りました」と報告できることを目標にしています。その時が来るまで、本を読み、手を動かし、AIに相談し、一歩ずつ前に進んでいきます。
この記事が、同じようにハードウェア開発に挑戦しようとしている方の参考になれば幸いです。